法人概要

東京都介護福祉士会の組織概要・会長挨拶の法人概要をご紹介します。

法人概要

会長挨拶 永嶋昌樹

 この度、会長に就任しました永嶋と申します。2年の任期の間、精一杯勤めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、すでに皆様がご承知のとおり、わが国の将来的な介護人材供給の見込みは非常に厳しい状況にあります。厚生労働省が本年5月21日に発表した資料から算出すると、2025年末までに毎年約6万人ずつ介護人材を増やしていく必要があり、そうしないと介護サービスの需要に供給が追いつかないという事態に陥ります。一方で、日本人の人口は現在1年間に約38万人減少していますし、今後もさらに減少し続ける見込みです。このような状況で、日本人介護人材を増やしていくことがはたして可能でしょうか。産業構造の側面から考えてもかなり困難であることがわかります。介護職員を募集しても応募がなく、介護福祉士を養成する学校に学生が集まらないのは、ただ単に介護職という職業に人気がないという理由だけではありません。いわゆる3Kの職場であるといわれていることのみが人材が集まらない理由だと考えているとしたら、その認識をあらためる必要があるでしょう。
 それでは、介護職ではなくて「介護福祉士」はどうなのでしょうか。実は、介護福祉士登録者は毎年10万人ずつ増えています。本年4月末現在で、全国の介護福祉士登録者は1,613,207人になりました。東京都には118,042人います。ところが、東京都介護福祉士会の会員数は本年5月27日現在で1,444人でした。つまり、単純に計算すると、組織率(入会率)は約1.2%ということになります。この現状を会員の皆様はどうお考えになりますか。「介護福祉士の100人に1人しか入会していない職能団体が、介護福祉士全体の意見を代表しているといえるか」。社会から問われていることはもちろん、同じ職種である99%の介護福祉士からも問われているのです。
 上述の認識を踏まえて、次の3点に力を注ぎたいと考えます。
 1点目は、会員のニーズに即した研修・企画等を実施し、さらなる活動の充実を図ること。
 2点目は、入会することが介護福祉士のステータスとなるように、職能団体としての社会的価値を高めること。
 3点目は、介護福祉士職能団体として能動的に発信し、社会からの要請に応えること。これは利用者の声に耳を傾け、そのニーズに応えるということです。
 これらを達成するためには、会員の皆様のお力がどうしても必要です。ぜひお力をお貸しください。何卒よろしくお願い申し上げます。

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