障害福祉

障害福祉


    じーっと見られている視線を感じる。

    唯一動く眼球で要望や思いを訴えてくる。それに応えようと私も必死に文字盤で一文字ずつ読み取り、頭の中で文章に変換する。

    「も・う・す・こ・し・お・し・り・を・み・ぎ・に(もう少しお尻を右に)」その言葉を読み取るのに何分もかかった。私にはまっすぐにしか見えない。でも、本人は曲がっていると感じ、苦痛が続くのだろう。

    高齢施設で働いていた時は、自分で見てまっすぐだと判断しそこまでだった。これまで丁寧なケアを実践してきたと自負していた私は衝撃を受けた。

    障害の方々と出会わなければ、知り得ない介護があった、理解したいと思った。

    精神障害の方との関わり方、知的障害の方とのコミュニケーション、視覚障害の方へのケア方法、聴覚障害の方へのアプローチ、発達障害の方の未知なる能力への支援方法、難病や身体障害の方への介助者対応など。

    テキストには出てこない。学校でも習わない。

    介護者としてどこで活躍するかは、一人ひとりが選択すればいい。

    だけど、専門職として個性豊かな障害の方々の支援を知ることは必要なのだと思う。「知識を深め、専門性を広げられるよう進めて行きたい。」

    ぜひぜひ一緒に考え、学びませんか。 活動内容は、研修のページへ。